鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

恣意的施策

2014212 ()

 

恣意的施策

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 この画像をどう思われるだろうか。

 普通に見える横断歩道付きの交差点だが、よく見ると横断歩道を示すペイントの左側

何やら痕が残っている。そう、自転車専用横断帯の名残である。

 私の棲むこの街では、実は密かに自転車専用横断帯の撤廃が進められている(らし

い)

というのも、この事について、何も報道されていないからだ。

 自転車関連の施策に関してはかなり敏感なほうなので、もしそういう報道や周知化が

われていたら、気づかない筈はないと思うのだ。

 横断歩道の自転車横断帯の設置については、私自身は基本的には反対派だ。まあ、

の件に関して、賛成派も反対派もないのだろうが・・・。

 我が家のすぐ傍にも自転車横断帯付きの横断歩道が嘗てあって、これに関してずっ

と、頭に来ていたことがある。嘗てというのは、この写真と同様、割と最近(一年以内ぐ

らい)ある日突然無くなってしまったからだ。

 頭に来ていたのは、歩行者がかなりのパーセンテージで自転車横断帯を歩いて渡る

いうのを感じていたからだ。感じているというのは主観的だが、客観的に言えば、目

撃していたとなる。何故、こんなにも多くの人が自転車横断帯のほうを渡りたがるのか

不思議だった。それで証拠として自転車横断帯をわざわざ渡る歩行者の証拠写真を

撮ろうと思っていたのだが、それを果たす前に自転車横断帯は突然廃止されてしまっ

たのだ。

 わざわざ自転車横断帯を歩いて渡るのは、私が推測するに、そこが一番交差点の

中央に近く、近道だからというのがあるのではないか。もう一つは、人間一人が渡る

幅として、自転車横断帯の幅が心理的にふさわしいと何となく思うからではないだろう

か。

 そこを渡る人は、殆ど道路交通法をきちんとは理解していないのだろう。歩行者に

道交法をきちんと理解しろというのも、元々無理な話ではあるのだが。

 では、廃止した側の為政者はどう考えていたのだろうか。

 自転車横断帯なんて、ちゃんと使われていないのだから、あっても無駄だから廃止

してしまえ・・・なのだろうか。本質的には、あっても無駄だというのは認める。私はこの

制度にはそもそも疑問を感じていた。しかし、だから何時の間にか廃止してしまえばい

いという事ではないと思う。問題は何一つ解決していないからだ。何の解決にもなって

いない。為政者は明らかにそこから逃げている。

 本質は、自転車は横断歩道を歩行者と共に、通行していいのか、駄目なのか。その

事をはっきりさせるという事だ。明らかに、そこから逃げている。