鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

ロシア金メダリスト タチアナ・ナフカのアスリートに罪はない はあ?

 今回のロシアのウクライナ侵略戦争に対し世界的にロシア選手をオリンピックや世界選手権から締め出そうという動きが出ている。その動きに対して、トリノ五輪において、アイスダンスで金メダルを取ったロシアのタチアナ・ナフカ元選手が「これはやりすぎだ。選手に罪はない」と発言したらしい。本当にそうだろうか。

 純粋にスポーツをやっているだけの選手ならそうかもしれない。しかし国というものを背負って個人ではなく国の代表としてスポーツの場で争っているアスリートにそんな事が言えるだろうか。

 本当に自分達には関係がないと言えるだろうか。ロシアの選手は国から金と共に薬を貰ってメダルという栄誉と莫大な報奨金を貰っていると思われている。だからこそ今、ロシアの選手には国としてのオリンピック参加が認められていないのだ。

 私はメダリストとなれるだけの才能を持っている人にはロシアを捨てるという選択肢があると思う。自国のエゴの為に戦火に遭い、負傷したり亡くなったり祖国を捨てざるを得ない羽目に遭遇している人達が居る。そんな中で戦争を行っている自国を代表してメダルを競う。そんな事が許される筈がない。

 過去にメダリストとなった人、これからメダルを獲得できるかも知れない人。そういうアスリートは即刻自国ロシアを捨てて亡命すべきだ。祖国を捨てて難民となったウクライナの人を他人事にしてはいけない。ロシアのメダリスト、メダリスト候補たちこそ、自ら進んで他国へ亡命することによって、自国の大統領が行っていることが暴挙であると気づかせるポテンシャルを持っていると思うのだ。「アスリートに罪はない」などと自分には関係ないかのように言ってる暇があったら、とっととロシアを捨てると表明すべきではないか。そうでなければやっぱり薬と引き換えにメダルが欲しいと考える国の人々のひとりなのだとしか私には思えない。