鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

確定申告・実行

2014217 ()

確定申告・実行

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 確定申告については、既に一回書いている。今年初めて実施してみることになって、調べ

始めた時の感想である。

 今日は、それを実行に移すことにした。確定申告って、難しいんだか、簡単なんだかよく

判らない。

 前回の調べで、国税庁のホームページにアクセスすると、パソコン入力で申告書が作れ

ることが判った。操作そのものは簡単になった。しかし、平易な言葉で書いてあるものの意
味が判らない。例えば、収入と所得。読んで意味が判る言葉を使って欲しい。例えば前者
なら税引き前額面年収。後者は俸給者経費差引額(みなし)。法律なんてものは役人が作
るもので、甚だ身勝手だ。オレが決めたんだから、オレに従え。それがお上というものだ、

と言わんばかりである。

 申告書を作るのに、半日掛かった。しかしその時間の大半は書いてあることの意味を解
釈するのに考えている時間だ。で、まあ、こうかなと思ってその日はjクールダウンの為に、
即日提出はしないことにして、翌週の月曜に出向くことにした。その週末には2週連続の雪
という予報も出ていたからだ。

 ところが今回の雪は予報大外れで、夜のうちに雨になる筈だったのが、三日間道路から
雪がなくならない大雪。前の週の大雪の積雪量を上回ったようだ。
 すっかり雪が無くなっている筈だった月曜は、自転車で行くには相当な決心をしなければ

ならない位、歩道はつるん、つるん状態。公共施設へ出向くのに車は使いたくないが、徒歩
でゆくにはちと遠い。本来の税務署が改築中で、臨時の役所は郊外と言ってもいい位、不
便なところにあるのだ。しかし、本来なら混んでいるであろう税務署は、融けない積雪で、

登庁者も少ない筈と見込んで、勇気を出して行ってみた。

 歩道で何度も自転車を降りて滑る路面を押しながら敢行して何とか辿り着く。さすがに、
申告者は少なく、並ばずに窓口へ。パソコンからプリントアウトした書類を見せると、1分も

しないうちに、「これは作り直しですね。」と担当者はのたまう。細心の注意をしながら画面
の指示通りに入力したつもりだったが、収入および所得の部分の入力が無いと言う。

 そもそもサラリーマンの税金は源泉徴収という奴で天引きされているので、それを入力す
るのはおかしいのではないかと思ったのだ。注意書きで何処かに俸給生活者は源泉徴収

なので、申告の必要はありませんとあったのだ。そもそもこの言い方が誤解を招く。源泉徴
収されていない収入だけインプットしろと言っているように読めてしまうのだ。

 医療費等控除を見直して欲しい場合は、既に源泉徴収されている場合であっても徴収前
の収入を源泉徴収票から読み取って記入くださいと書いておけばいいだけではないか。

 という訳で、積雪で滑る路面をはらはらしながら片道20分掛けて税務署との間を二往復
する羽目に・・・。通常なら20分自転車を飛ばすのは訳ない仕事だが、雪で滑るのを気を
つかいながら20分、乗ったり降りたりしながら行くのは、精神的にも肉体的にもかなりの
重労働だった。

 二度目の提出で、係官が書類を見たのは1分も経っていない。書類の不備が無いか見る
のに僅か数十秒。さすがプロ・・・ってことはないだろう。見てないだけなんだろう。どうも税
務の仕事は性善説に基づいているらしい。まあ、あれだけの人数が年に一度、約一箇月
の間に押し寄せるんだから、無理もないのだろう。

 9万とちょっとの額が還付されることになった。苦労した甲斐があったとは思わない。雪が
降ったのは偶々だし、税務署が改築で臨時の場所が遠かったのも偶々だ。案内の仕方が
悪かったので二度行くことになったのも、本来は改善されるべきものだ。あやうく9万とちょ
っとの金を役人に掠め取られるところだったと思うべきだろう。あぶない、あぶない・・・。

 

 せめてもの救いは冒頭の写真。ビルの7階にある税務署仮庁舎のトイレの窓からの眺め
だ。これは神様の贈り物かもしれない。