鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

DATSUN

2014115 ()

 

DATSUN

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 今日の散歩では奇妙な物を見つけた。上の画像の車だ。1973年から1977年末頃まで販売されていた車で、最後の年の物だったとしても36年前の車ということになる。

 メーカではB210という型名で呼ばれていたサニーだ。歴代の日産サニーの中でも一、二を争う不人気の車型だった筈だ。510型ブルーバード、KPGC10という2000GT箱スカ、S13型シルビアなど、人気車種が長年に亘ってレストアされ長く保存される例はよくあるがこの車のような不人気車種が綺麗な状態で残されているのをみるのは珍しい。

 この時代の自動車は現在のような防錆性に優れた鋼板ではなく、4年も経つと穴が開くのが当たり前のボディだった。写真に見るかぎりボディは綺麗なまま残っているので通常は屋根のあるガレージでの保管でなければあり得ないのに、雨曝しの駐車のようだ。

 しかしもっと驚くのは、この車種に設定されていた車型のうちの2ドアセダンというタイプであることだ。この車種には4ドアセダン、2ドアセダン、2ドアクーペが設定されていたが、家族で使う用途には圧倒的に4ドアセダンが多く、若者が一人で乗る車としては2ドアクーペを選択するのが常識的で、2ドアセダンは少なくとも日本ではあまり好まれる車型ではなかった。2ドアセダンは安いことだけが取り柄というような車型だった筈だ。

 しかし、何故かこの2ドアセダンのサニーはアメリカではよく売れた車種、車型だった。日産車というよりもDATSUN という名のほうがよく似合う車だった。

 幅広タイヤを所謂シャコタンという形で装着していて、いかにも暴走族風だが、普通の暴走族が選ぶような車種では決してない。

 

 何から何までが不思議な車が不思議な場所に鎮座していた。