鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

デング熱について思う

 マスコミのデング熱に関する報道を観ていて、つくづくこの国のマスコミの駄目さに呆れてしまう。徒に不安を煽ることしかしていないように見える。そのほうが数字が取れるということなのだろう。マスコミは何の為にあるのかを完全に見失っている。

 

 デング熱のウィルスは蚊が媒介する。そんなことはマスコミに言われなくてもネットをちょっと引くことが出来る人ならばすぐに知ることが出来る。マスコミが大衆に報せなければならないのはそういう事だろうか。

 

 デング熱ウィルスを持った蚊から産まれたボウフラから育った蚊はデング熱に感染している(正確にはデング熱ウィルスを持っている)だろうか。これはエイズに感染した母親から産まれた子供はH.I.V.なのかと同じ問題だ。その事をマスコミは報道しているだろうか。

 

 医学的、生物学的に正確な事は知らないが、おそらくはウィルスは先天的に遺伝していくものではないだろう。子というのは精子卵子という細胞が合体してそこから細胞分裂をして育っていく筈だ。精子卵子にウィルスが入り込む隙が無ければ、感染していくことはないだろう。

 

 デング熱ウィルスは、何時どうやって広がっていくのだろうか。おそらくはデング熱ウィルスを持った人を蚊が刺して、その蚊の体内にウィルスが移り、その蚊が次に誰か他の人を刺した時に感染が広がるのではないだろうか。

 

 そうなると、一番大事なことは蚊に刺されないこと。そして、もし怪しい蚊にさされたら、別の蚊にもう一度刺されないことではないのか。人から人へ直接ウィルスが伝染しない、蚊から蚊へも直接ウィルスが伝染しないとすれば、一番大事なことはおのずと見えてくる。

 

 代々木公園の排水溝を消毒して、蚊が増えないようにするのを、さも大事そうに報道することの意味を考えてみたことがあるのだろうか。

 

 もし仮にデング熱ウィルスを持ってしまった蚊が居たとして、そのウィルスを外部へ拡散させる方法がヒトを刺してその血を吸う以外に方法が無いのだとしたら、一番大事なのは、その蚊が死ぬ前にヒトの血を吸う機会を与えないことだろう。蚊の寿命はどれ位なのだろう。他のヒトにウィルスを撒き散らすことなく死に絶えてしまう迄にはどれほど待てばよいのだろうか。

 

 そういう事が判ってくれば、人類が為すべきことが見えてくるのではないだろうか。