鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

群集心理と民主主義

 沖縄県民投票は嫌な予感がしてはいたが、結果を見てやはりやっちまったかあという感が否めない。

 以前から私は直接民主制というのか、国民投票、県民投票というような全員参加型の投票には懐疑的だ。しかも、大英帝国スコットランド独立に続くEU離脱国民投票で大失敗を目の当りにした直後の事だ。嗚呼、何て人類は過去に学ばないのだろうと思ってしまう。

 

 以前から群集心理というものと民主主義の違いは何だろうとずっと思っていた。多数決はいい事なのかどうかという問題提起でもある。

 

 私は民衆は基本的に愚者の集まりだと思っている。居る者全部で多数決を採ると碌な結果に終わらない。

 私が小学生時代を過ごした昭和中期は、まだ戦争を体験した教師がごろごろしていた。戦争中は米英鬼畜を叫んでいた輩で、戦後突然民主主義に翻ってしたり顔をしていた連中だ。私は小学生時代、中学生時代を通じて民主主義を信じなかった。その時代の学校での選挙や多数決による決定はそれはそれは酷い物だった。何故かと考えるに、民衆とか大衆とか全体は愚か者の集合だからだと思う。デマゴーグという言葉がある。大衆が何かに踊らされて間違った決定や動きをしてしまうことだ。発祥は遠くギリシャ時代まで遡る。つまりそんな大昔から大衆に決議を任せると碌な事にならないと言う事だ。

 だからその修正として間接民主制が生まれたのだと思う。愚かな民衆の中から少しはマシだと思われる人のみを選出してその人達に多数決を任せる。それこそが失敗しない(絶対成功するとは言えないが)民主主義なのだろう。

 

 振り返ってみるに何故このような沖縄県民投票というような愚挙が実施されてしまったのかというと、見るからに知性も品性も感じられない外国人みたいな名前の沖縄県知事のせいだ。私は彼に悪意があるとは思っていない。知性が足りないだけなのだと思う。知性が足りない故に、外国人勢力の陰の力に操られ踊らされているだけなのだろうと思う。ちゃんと意識して自分の考えでもしああいうことをやっているのだとしたら恐ろしいことだ。彼の選挙パフォーマンス以降、彼には知性というものを感じたことがない。それは前知事だった翁永知事にも共通して感じたことだ。

 

 日本人は「日本国紀」を著した百田直樹氏が書いているように素晴らしい民族だと私も思っている。しかし欠点もある。それは煽られ踊らされやすい国民だということだ。太平洋戦争を起こしたのも主にはそれに依っていると思う。私は今回の沖縄県民投票は、沖縄県が全国に恥を晒しただけのものだったと残念に思ってならない。