鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

ドラマ「黄昏流星群」初回を観て

 2018年第4クール(2018年10月~12月)を徐々に観始めている。そのクールに放映される全シリーズを観るか、初回だけで止めてしまうかを見極める為だ。そういう中で、「黄昏流星群」というのの初回を観てみた。

 主演は京都、老舗酒造メーカー佐々木酒造の御曹司、佐々木蔵乃介と、宝塚出身の美人女優、黒木瞳。これに90年代のアイドル、中山美穂が助演として華を添えている。錚々たるキャストと言っていいだろう。しかし、だいたいにおいてここまで名俳優を揃えてしまうと、ドラマとしては滑ってしまう事が多い。今回のこの作品もそんな類のようで、すでに観続けるリストからは外してしまった。

 それだけの事なら敢えてこのブログで取り上げる必要もないのだが、気になったのは舞台設定だ。

 まあ初回部分のみだからネタばれという事もないだろうが、主人公のおそらく設定としては40代半ばのやりて銀行マン(確か新宿支店の支店長という設定だったと思う)が、突然関連会社への出向を命じられ出世路線から外されてしまうという事からストーリーは始まる。本人は左遷と認識して、一夜酔い潰れ、翌日から妻には内緒で独りスイスのマッターホルンを観に海外出張と偽って旅行に出掛けてしまうのだ。

 実は私自身、同じ位の年代の頃、銀行ではないが世間からは一応一流企業として認識されている会社から関連会社(100%出資の子会社)への出向を命じられた。40代半ばというと、大抵の場合、会社の為に黙々と働いてまわりの社会の仕組みなど自分の事として受け止めていない世代だろう。まあ私もそうだった。初めて出向という形で最初に勤め始めた会社を出ることになって、やっと社会全体の仕組みというものに気付き始める。そんな時期だ。私の時はしかし、それを左遷と認識して一晩酔い潰れるなどと言う事はなかったし、ドラマの筋書には感情移入できないでいた。いい大人がそんな訳ないだろうと思いながらドラマを観ていたのだ。ドラマとしてのストーリーの成り行きに共感出来ないので、もう続きは観ないでいいかと思い始めたのだったが、ふと思い返してみて、本当にそうだったのだろうかと思い始めた。というのは今現在だからこそ、そういう風に思えるのであって、実際に40代半ばだった頃の自分が今と同じ様に受け止められていたのだろうかという疑問が沸き起こってきたのだ。

 その次に思ったのは、50歳になった時に初めて世の中とか人生とかいうものが自分に見えるようになったと書いたエッセイがある事を思い出した。しかしそういう内容の事を書いたという記憶はあるものの、何処にどう保存してるのかさっぱり見当もつかない状況だった。

 その文章を探し出すのに小一時間掛かってしまった。

 さて、その続きは後日。