鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

戦後ニッポンの復興の記録(写真集)を読んで

 つい先日、図書館から「戦後ニッポンの復興の記録」という写真集を借りて読んだ。写真集を読むというのも変な言い方だが、写真に添えられたキャプションも読んだという意味だ。

 GHQのカメラマンとしてマッカーサーに同行したアルバニア生まれのアメリカ人ボリアという人が撮った写真集で、終戦直後の日本が珍しくカラー写真で載せられている。

 その中の説明書きを読んでいて、驚愕することがあった。終戦後の日本は名目上は連合国軍による統治となったのだが、その際に日本を米英中ソの四ヵ国が占領するという案があったというのだ。

 具体的には北海道と東北地方をソ連が、英国が中国、九州地方を、中国が四国地方を、そして残りを米国が支配するというものだ。

 結局、日本との戦いの殆どを行ってきたのが米国と英国のみであった事と、日本の共産主義国化を懸念する欧米諸国の考えがあって、戦後日本は米国と英国だけが占領軍を配備して支配する形となったそうだ。

 そんな話は小学校から大学までの間、一度も習ったことはなかった。もし最初の案が施行されていたら、北海道も東北地方も未だにロシアのもの、四国は中国支配になっていたかもしれない。なにせソ連は実質的には日本が降服する前は日本軍と戦闘を行っていないし、中国は現台湾の国民党軍との交戦はあっただろうが、現中国を支配する共産党軍とは戦火を交えていないのだから。

 ソ連からひきついだロシアは未だに戦後に武力で奪い取った北方領土を返還しようとはしていない。中国は隙あらば尖閣諸島は中国領土だとしようとしている。昔の話だからではない。ロシアがクリミアを武力で自分の領土とした(国際的に認められているかは別としてだが実行支配には違いない)のはつい最近の事だし、日本とは交戦していない、韓国でさえ竹島を戦争のどさくさで奪い取って(実行支配した)未だに自分の国の領土だと主張している。今でもなのだ。

 そんな中で平和ボケしているように一見みえる候補者が沖縄県知事に選ばれた。私は平和ボケはフェイクのポーズで、実際には中国工作員に操られているのだと疑っている。

 隣国には火事場泥棒がいっぱいいる。そういうところに日本は居るのだと忘れてはならないと思う。