鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

やっと解決したメーラー問題

 以前の記事にもちょっと書いているが、妻がPCを更新して以来そのPCではずっとメールが使えなかった。何とか頼まれて指南してみたが、何せOSがWINDOWS 10 なので始末が悪い。

 先週初めぐらいから本腰を入れて取り組むことにして、今日やっと解決した。基本的には言葉の問題だったようだ。

 

 当初は妻は今度のPCにはメールソフトが入っていないと言っていた。私も最初は見せて貰ってメールソフトは何もインストールされていないように感じた。しかし実はWINDOWS 10 ではストアアプリの中のメールがメールソフトなのだった。そう言うと、何を言ってるんだと思う人も多いかもしれない。

 そもそもメールソフトにメールという固有名を付けるという神経が判らない。愛犬に「イヌ」という名前を付けるようなものだ。メールというのは抽象概念であって、特定の固有名詞であるメールソフトの名の一つだとは普通思わない。

 

 次の問題はアカウントだった。つまり「メール」(と言う名の)アプリに設定するアカウントがうまく行っていなかったのだ。アカウントという日本人には耳慣れない言葉をIT設計者は平気で使おうとする。

 

 「メール」アプリのアカウント設定には「メールアドレス」、「ユーザ名」、「アカウント名」という三つの入力が要求される。間違っているかもしれないが、アカウントという言葉の意味は、IT上で何かのサービス(この場合には電子メールを使うということだが)を受ける際に、その権利がその人間にあることを証明する、あるいは照合する名前の事だと理解している。そういう理解に立った上で言葉の意味するものを考えると「メールアドレス」、「ユーザ名」、「アカウント名」は違う物を指しているとは思えない。そもそも「アカウント」と「アカウント名」を使い分ける神経が理解出来ない。このソフトを設計した人の頭にははっきりした区別があるのだろうが、一般日本人に通じる言葉になっていない。

 

 以前別の記事で、確定申告制度に対する批判を書いたが、役所の人間が「所得」と「収入」を使い分けているのも全く同じだ。その人にはそういうつもりかもしれないが、一般常識的な日本語の使い手にとっては普通そういう意味には取らない、そういう日本語の使い方だ。