鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

温水混合栓交換の件

f:id:norimakihayate:20180518174243j:plain

 温水混合栓と言って、どの位の人が、あっ、あれか!と通じるだろうか。お風呂に給湯システムが付いていて、シャワーがある際にシャワーの温度を調節するあの蛇口というのか、水道栓のことである。それが数箇月前に壊れて直す必要が生じた。すぐ近くにホームセンターがあって工事も請け負っているので頼み込んだ所、延々と手続きが進んだ最後に「お宅のお風呂場はタイル張りですか?」と訊かれたのだ。何を言っているのか最初は理解せずに当然のように「そうですが?」と応えたところ、「当社ではタイル張りのお風呂への混合栓付替え工事はお引き受け出来ないのです」という信じられない応えを受けたのだ。

 2018年現在、日本の普通のお風呂場でタイル張りの壁に混合栓が設けられているのがどれ位存在するのかは知らないが、想像すると7割を超えるぐらいなのではと思われる。逆に、タイル張り以外の場所に混合栓が設置されているという状況を想像しがたい。コンクリート打ちっ放しの所にとか、ユニットバスで、プラスチックの壁の面にとか想像出来なくもないが、おそらく少数派だろう。圧倒的多数がタイル張りの壁に混合栓を設置している筈だ。なのに・・・である。なのに、このホームセンタはタイル張りのお風呂には混合栓の工事はお引き受け出来かねるというのだ。

 相手側(ホームセンタの事)の言い分は、タイルの壁に工事を施した場合に、タイルの割れを生じるケースがあり、その補償がしかねるのでタイル壁への工事は請けないことにしているとの事。しかしこれでは混合栓を販売する意味がないと言わざるを得ない。タイル壁への工事が自信が無いなら、そもそも混合栓の販売などするなと言わざるを得ない。タイル張り以外でシェアが高いと想像されるユニットバスだって、工事でプラスチック部分に不用意な割れを生じさせかねない。そうなるとバスユニット全面交換にもなりかねない。いったいこのホームセンタは何だったら販売対象とするつもりなのだろうかと首を傾げざるを得ない。

 結局、我が家のリフォームを請け負って貰った建築会社に頼むことで業者を斡旋して貰えることになり、無事本日付替えが完了した。専門業者ならごく当たり前の工事を施工して貰ったに過ぎない。ただ、部品単価はホームセンタの倍ぐらいだった。ここでまた首を傾げざるを得ない。実際安いとしても工事出来ないのなら安い価格を提示している意味はあるのだろうかという点だ。

 このホームセンタには以前からも首を傾げる案件が存在しているのだが、出来もしない事で低価格を提示して、一般優良業者を苦しめるような事をして貰いたくないと感じた一件だった。