鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

低レベルな日本のオリンピック報道

 先日、偶々羽生結弦選手が金メダルを取るスケーティングの実況報道で、海外メディアが外国語で解説しているのを観る機会があった。フランスの放送局がフランス語と英語とで実況していた。勿論、羽生は絶賛されていたのだが、聞いていて日本人の一人として恥ずかしくなった。というのは日本の報道で、金メダルを取る外国人選手をここまで讃える報道というのをここ暫く観たことがなかったからだ。日本人選手に偏ったオリンピック報道というのは回を重ねるに従って益々甚だしくなってきているように思う。嘗ては素晴らしい演技をする外国人を讃える報道というのは日本にもあった。もう十年以上は前の事かもしれない。このままで行くと隣国の卑しき民と日本人も肩を並びかねない。

 更には、目に余る日本選手偏向報道にもうひと言。もう暫く前になってしまうが、フィギュアスケートの様々ある競技に先だって団体戦が行われた。この報道の中で日本が最終結果で5位になった時に、非常に残念な結果になってしまったと某公共放送のアナウンサがのたまったのだった。この言葉には呆れてしまった。ペアとアイスダンスで世界で戦える選手がまだまだ育っていない中で、日本が5位を取ったというのは私に言わせれば驚異的な躍進だったと思っている。スポーツが専門のアナウンサではなかったのかもしれないが、余りに非常識過ぎて、残念という言い方は、足を引っ張ってしまったペア、アイスダンスチームにも、結果的に足を引っ張られてしまった男子、女子のシングルチームにもとても失礼な言い方だとは思わないのだろうか。