鵜の眼・鷹の眼ご意見番

鵜の眼、鷹の眼の視点で、世の中の不可思議を切り取っていくブログです

歯磨きについて

 最近は日に三度、歯磨きをする。今日も昼間、歯磨きをしながら少し考えてしまった。

 

 暫く前だが、DVDレコーダ等のリモコンで巻戻しという機能のボタンについて特集していたのを観た。

 

 巻戻しはおかしいだろうという話だ。勿論、これはVHSテープ時代の名残りで、今は早戻しというのが主流となっているらしい。

 

 同じように、チャンネルを回すというのも最早おかしいという話がある。確かにそうだ。しかし、この手の長く生活の中で沁みついてしまったものは変え難い。と、言うのはそういう時代に長く生きてしまった自分等だけで、最近の若い人には通じない。

 

 それは良いとして、今日思ったのは歯磨きについてである。

 

 歯磨き粉という言葉がある。確か自分自身でも幼少期には粉状のものを見た記憶がある。しかし、それでも小学生ぐらいから以降、ずっと使ってきたのはチューブに入ったジェル状のもので、間違いなく粉ではない。しかし、それを歯磨き粉以外のすっと馴染む言葉というのを見つけられないでいる。

 

 しかし、問題はそんな所に留まらない。

 

 昨年、歯医者に久しぶりに罹って、歯垢なるものを除去して貰った。定期健診の際に強く薦められたからである。その歯垢除去の後、ブラッシングの指導を受けた。その際に驚いたこと。歯のエナメル質の部分は強く擦ってはいけないのだという。歯と歯茎の間を横にブラシを往復させ、その間に詰まった食べかすを除去するのだという。話を聞いていると、なるほどなと納得はする。しかし、それだと歯磨きというのはおかしいだろうという話だ。

 

 幼年期以降、ずっと歯を磨けと教えられてきた。歯とはエナメル質の部分だ。磨けば歯が綺麗に、丈夫になるとずっと教えられてきた。しかしそれは嘘だったというのだ。

 

 何時の頃だったか、歯はブラシを回転するように使うのがいいと教えられた時期もあった。しかしこれも嘘だったのだ。いや、だったのらしい。

 

 会社に入って直ぐの頃、虫歯が痛くて通っている会社の最寄駅のすぐ近くの歯医者で治療を受けた。その時には、歯茎から血が出るくらい強く磨くのがいいと薦められた。すぐに信じてずっと励行してきた。しかし、今になって本当だったのかは疑わしい。

 

 今、冷静に振り返ってみると、歯医者の言う事なんか信じられるものは殆ど無い。

 

 元々私は医者というものを、はなから信用していないのでそれはまあいい。それよりも、冒頭の話に戻るのだが、歯磨きという言葉そのものがおかしいのではないかと思うのだ。

 

 歯は磨いてはいけないのではないか。それではエナメル質を不用に削るだけだ。磨くのではなくて、もしかしたら歯と歯茎の間の掃除が本来必要なことなのではないだろうか。歯磨きなどという言葉が間違っているのであった、本来は歯茎掃除なのではないのだろうか。