愚か者!
2014年1月20日 (月)
今朝、沖縄名護市長選の結果を聞いた。碌でもないマスコミのニュースを観ていて吐きそうな
嫌な気分だった。
選ばれた新市長には知性のかけらも感じられなかった。対立候補にはあるという意味では
ないが。
もういい加減、本当に地方自治を真剣に考える政治家が出てこないものだろうか。辺野古
への基地誘致を反対して、本当に地元の為になると思っているのだろうか。だとしたら相当
浅はかな考えで、少なくとも半数以下の辺野古移設に賛成した地元の人々に対して、気の
毒で申し訳ない気持ちだ。
誰だって、自分の棲んでいる傍に基地が来る、いや、基地が増設されるのは嫌だろう。
それでも、日本の何処かに基地を作らなければならない。地元に棲んでいて、基地移設に
賛成の意思を表明した、否、賛成ではなく受け入れると承諾する意思表示をした辺野古の
人達に敬意を表したい。冷静に考えて、日本にとって沖縄の基地は不可欠のものだし、い
くら自分達に補助金が出るとはいえ、それだけの為に基地移設を受け入れると言っている
のでは、決してないと私は思う。
一方の基地移設に反対の、今回市長選に勝った人達は、日本はどうするべきか全く考え
ていないと言われても反論出来ないだろう。当選した新市長になる人ももちろんで、この人
は、辺野古は今後どうあるべきかというメッセージすら伝わってこない。ただ、反対すれば
いい。日本の安全保障は誰かが考えればいい。辺野古の住民は・・・どうあればいいとは、
おそらく考えていまい。ただ、自分が当選すればいい、それだけだろう。辺野古移設に反対
すれば、自分は当選するだろう。それだけしか考えていないというのは、遠く辺野古から離
れたこの地にいても強烈に伝わってくる。ああ、嫌だ。
せめて、辺野古基地移設反対で当選を勝ち取った人達には、ならばどうすればいいのか
辺野古がではなくて、沖縄が、日本が・・・である、ということをメッセージとして発信して欲し
かった。それが辺野古への基地移設とどちらがいいのか考えて、この選挙の結果の是非
を考えてみたかった。
そういう意味では、選挙後のなかいま知事は潔かったと感じた。言葉のどうこうではなくて
マスコミが編集して伝える誤った報道の中でも、それは感じることが出来た。